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極真空手

  • 国際空手道連盟極真会館

 

国際空手道連盟及び極真会館は、創始者大山倍達(1923-1994)の提唱した「頭は低く、目は高く、口慎んで心広く、孝を原点として他を益する」 という極真精神を礎とし、極真空手道を通じて人格の淘治と心身の鍛練をはかり、社会貢献を遂行するものであります。さらに、極真空手道においては、人種、民族、国家、政治、思想、宗教、性別、年齢などによる偏見差別がなく、全ての人々が平等の権利を有することを旨とし、国際交流をもって、全世界の平和友好を目指します。

 

1954年に大山倍達総裁が大山道場として東京目白に野外道場を設立しました。その2年後、立教大学裏の古いバレエスタジオを借りて稽古を始められました。この道場が現在の極真会館総本部の前身となりました。1965年、池袋に総本部道場が建設竣工され国際空手道連盟極真会館が正式に発足しました。1994年に大山総裁が死去されるまでに同会館はその支部を世界130カ国以上に設立するまでに拡張。現在では故大山倍達総裁の遺志を継承した松井章圭館長新体制のもと会館一丸となり上記に掲げた理念を追求し極真会館を未来永劫とするべく道場稽古、各選手権大会、セミナー合宿といった活動を推進しています。

 

  • 極真空手は武道です

 

極真空手は現在まで様々なメディアを通して紹介されてきました。一般の人々にとって極真空手の第一印象というとやはり大会試合に代表される組手の激しさではないでしょうか。実際に空手の技を相手に当てる、いわゆる直接打撃制という組手ルールのパイオニアが極真空手なのです。そしてこの組手ルールこそが極真空手を他の空手流派と区別する最大かつ唯一の特徴と言えるでしょう。

 

空手を知らない一般の方にとってこのルールで行われる試合はボクシングやキックボクシングと似たようなものに映るかもしれません。試合を見ることを楽しむファンはそういう捉え方をしても不思議 ではありません。しかし実際に組手をやる道場生、選手にとって直接打撃制を採用する真の理由は自分自身に対する挑戦なのです。この「自分に克つ」ことを目標とすることが極真空手が武道である証明であるといえます。

 

自分に克つためにはまず身に付けた技を正当な理由無しに使わないことが肝要です。道場では 護身のため又は相手を倒すことを目的として稽古を通し技を修得していきますが、それをむやみやたらと使うと単なる暴力となってしまいます。自分自身をしっかりと制御抑制する前提の下で技の習得を図ることこそが武道家の姿であります。 そしてそういった精神性はフィジカルな技のみに留まらず、人間が持つ様々な欲求をコントロールすることに繋がっていきます。

 

また組手においては実際に技を当てられるため痛さを経験します。技が当たればどれだけ痛いかを知ることにより、後輩に技を出す場合そこに思いやりの気持ちが生じます。相手の痛みを知ることにより自分の内側にある優しさという感情を育むことができます。そして更に大事なことは自分の弱さを認識しそれに打ち勝つことです。人間は元来弱いものです。誰しも自分の弱点から目をそらしたがります。まずそれを正面から見据えなければ何も始まりません。道場での苦しい稽古を通じ弱点を克服することこそが自分に克つことに直結します。直接打撃制という厳しい環境を引くことにより克己の精神を養い人格形成を培うことこそが道場生の最大目的です。敵は目の前に立つ相手ではありません。自分自身なのです。

 

  • 日々の稽古を通して極真の精神を養う

 

極真空手の道場では挨拶をする際「押忍」という言葉を使います。「耐え忍びながら前に押し進む」という意味を含んでいます。また稽古時、技を出す際には大きな気合いを発します。気合いには精神的に自分を鼓舞する意味合いがあります。また上級者に対しては呼吸法の会得に繋がり丹田の使い方を修得する目的もあります。

 

極真空手の道場では稽古開始・終了時に正座をし黙想します。開始時に精神統一をはかることにより今から始まる空手の稽古に集中し、終了時に今日一日を無事終えたことを確認し明日に繋げます。これは開始・終了時に叩かれる太鼓にも表れています。

 

極真空手では稽古終了時に道場訓を道場生全員で唱和し極真精神を確認します。

一、吾々は心身を錬磨し確固不抜の心技を極めること

一、吾々は武の神髄を極め機に発し感に敏なること

一、吾々は質実剛健を以て克己の精神を涵養すること

一、吾々は礼節を重んじ長上を敬し粗暴の振舞いを慎むこと

一、吾々は神仏を尊び謙譲の美徳を忘れざること

一、吾々は智性と体力とを向上させ事に臨んで過たざること

一、吾々は生涯の修行を空手の道に通じ極真の道を全うすること

 

これらの伝統的な慣習そして稽古を通し自分自身としっかり向き合い極真精神を養うことが道場稽古の目的です。また道場生にとって道場に来る意義は苦しい稽古を仲間と一緒に乗り切ることにあります。横に並んでいる人が自分と同じように汗を流している光景を目にすることにより、もう一息頑張ることができるものです。 ともすれば挫けそうになる自分に克つためには道場生の間にある強い連帯感に引っ張ってもらうことも必要です。同じ志を持った人間が集い切磋琢磨する場所が道場なのです。

 

一朝一夕で武道を極めることはできません。大山総裁が遺された

極真の武道精神を端的に表した格言があります。

 

”武の道においては千日をもって初心とし

万日の稽古をもって極とする”

 

階段を一段ずつ確実に上るかのごとき毎日の地道な稽古が、昇級・昇段審査や大会での成功をもたらし、延いては極真精神の修得に繋がっていきます。

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