第9回世界大会特集
日本選手団への期待と展望
4年に一度開催されるカラテオリンピック「極真世界大会」がいよいよ目前に迫りました。既に「ワールド空手」などの武道・格闘技雑誌に掲載されてあるとおり、組み合わせ表も公開されています。兵庫・大阪南支部からは池本選手、徳田選手の両名が日本代表として選出されており、空手母国の威信を守るため連日猛烈な稽古に臨んでいます。
昨年秋から今年の春までに世界各地で行われた選抜予選を勝ち抜いた総勢192名で争われるこのトーナメントは3日間に渡って開催され、優勝するためには計8試合を勝ち抜かねばなりません。選手は一切の防具を着けず己の素手、素足のみでこの過酷な戦場に足を踏み入れることを要求されます。真を極めるため精神的そして肉体的に人間の限界点が試される場が極真世界大会なのです。
トーナメント表のトップに名を連ねるブラジル代表エヴェルトン・テイシェイラ選手と最後尾に陣取る日本代表、内田義晃選手の二人の優勝候補を軸とした大会進行が予想される本大会。中村道場から選抜された徳田選手はCブロックに配置されています。初戦を勝ち抜くと二回戦ではイラン代表フォロザト・フォーザン選手との対戦が予想されます。同選手は99年の第7回世界大会で王者となったフランシスコ・フィリォ選手と対戦し接戦を繰り広げました。40歳とはいえ侮(あなど)れない相手です。三回戦ではロシア代表セルゲイ・ウビツキー選手との対戦となりそうです。ロシア国内の大会では実績はあるものの国際大会での経験では徳田選手に分があります。ただ26歳と若く勢いに乗るとと手ごわい相手となりそうです。ここを勝ち抜くと最終日、4回戦へ進出となります。
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ブロック配置となった池本選手にはアメリカ代表マレック・コソウスキー選手が二回戦で待ち受けます。同選手はポーランド出身で過去にヨーロッパ大会も制した実績を持ちます。身長を活かした多彩な蹴り技が特徴です。ここを勝ち抜くと日本でもおなじみのロシア代表アンドレイ・ステピン選手との対戦が予想されます。ステピン選手の厳しいラッシュに池本選手がどう対処するのかが重要なポイントとなりそうです。ここを勝ち抜けば最終日に駒を進めることとなります。
今大会の日本代表は全日本2連覇を果たした内田選手、そして2005年の世界ウェイト制大会で日本勢に唯一優勝をもたらした田中健太郎選手の二名を中心にベテランと若手が幅広く集結した構成となっています。ベテラン勢には今大会で4大会連続出場という驚異的記録を樹立することとなる市村直樹選手、そして中村道場出身であるご存知、田ヶ原正文選手、更には軽量級出身ながら前大会で入賞を果たした木立裕之選手らが日本チームにとって精神的支柱といった役割を果たされるでしょう。そして若手では城北支部の三名、鈴木雄三、清水賢吾、渡辺理想の各選手の溌剌とした動きが期待されます。軽量級である鈴木、渡辺の両選手、そして直轄浅草道場の福井裕樹選手、下総支部の塩島修選手の動きは大きな外国人にどこまで通用するのか。日本に何百人と存在する軽・中量級選手達は自らの可能性を彼らの背中に投影しています。現世界王者の木山仁選手を輩出した鹿児島支部からは別府良建、谷口誠、井野真孝、の三選手が選抜されており、いずれも重量級であるため無差別である本大会では心強い存在です。ここ数年で著しい成長を果たした埼玉県西支部の村田達也選手には三回戦であたるであろうロシア代表ミカエル・コズロフ選手に一矢報いてほしいところです。日本代表最終選抜戦でワン・ツーフィニッシュを成し遂げた千葉県北支部の佐藤正博、阿曽健太郎の両選手にも勢いを感じます。特に阿曽選手はテイシェイラ選手に最初にあたる(三回戦)であろう日本人として獅子奮迅の活躍が期待されます。総本部から唯一選抜された赤石誠選手への期待も膨らみます。今大会で経験を積み4年後をしっかりと見据えて欲しい、というのがコーチ陣の思惑ではないでしょうか。そういった意味では直轄四谷道場の小暮優志選手にも第10回大会を視野に入れた期待がかかります。全日本王者である内田選手を擁する京都支部の弓場祥生選手には徳田、池本の両選手と共に関西勢の存在感を示して欲しいものです。そして他流派から唯一選抜された正道会館の沢田秀男選手にも意地を見せて欲しいところです。
世界の強豪を相手に厳しい戦いを強いられるであろう日本勢。各支部では支部長をはじめとするコーチの方々が日々の稽古や合同強化合宿はもちろんの事、生活全般においてもサポート態勢を整えてきました。そしてこの日本チームを総監督として率いるのが世界二連覇の実績を誇る中村師範です。王座奪回を実現させた前回の日本チームを率いた中村師範。師範の神通力、各選手が所属する地元支部のサポート、そして選手の固い決意が結集した時こそが日本チームが今回王座死守を果たす時かもしれません。
大会まで後2週間。池本選手、徳田選手はもちろんのこと、日本選手団への応援を宜しく御願いします。
>>松岡師範代による観戦記
>>極真世界大会とは?
>>大会結果

過去の入賞者リスト、及び第9回世界大会に関する詳細は東京本部ホームページに掲載されております。