■2008年度イベント情報
■
第25回全日本ウェイト制選手権大会
|
6月14・15日|大阪府立体育館
松岡選手準優勝、倉田選手4位入賞!
重量級優勝候補の徳田選手の予選敗退という大波乱で幕を開けた今年のウェイト制。「再始動」という旗幟を掲げ、日本トップ選手達が2011年の世界大会を
視野に入れ、熾烈な戦いを繰り広げました。しかし中量級を除く全ての階級で外国人選手の決勝進出を許した日本勢
。その再始動が
順風満帆であったかというと疑問符を付けざるを得ない結果となったようです。ただ各階級における若手の躍動感溢れる動きは将来への期待を抱かされるのに充分でした。また決勝戦で海外勢を退けた別府選手と赤石選手の初優勝は彼らの力が確実に上昇していることを示しています。
軽量級はロシア勢が席捲しました。期待された藤田選手(愛媛支部)と木村選手(奈良支部)の関西勢はローマン・セムチェンコ選手(ロシア)とニコライ・クルシュ選手(ロシア)に準々決勝でそれぞれ敗退を喫しました。優勝候補である2人の日本選手を破り波に乗ったロシア勢は一躍、決勝まで駆け上りました。トップ2をロシア人に奪われた日本勢ですが、入賞した三田裕太選手(18歳、城西世田谷東支部)と澤村勇太選手(19歳、総本部)に代表される若手の躍進には目を瞠るものがあり、この階級の明るい将来を予感させてくれます。鈴木選手、福井選手といった実績のある選手が階級を上げたことによ
り本命不在に陥った軽量級。そしてその間隙を衝いたロシア人の進出が際立った感があります。しかし今大会に出場した若手選手達がこれから積極的に経験を積んでいけば、再び層の厚い階級に変貌するのにそれほど時間を要さない印象を与えてくれました。
激戦区となった中量級は松岡選手が初日好調なスタートを切り、開会式前予選4回戦でも成長著しい森厚友選手(横浜港南支部)に勝利。準々決勝では新人、坂口優樹選手(熊本支部)を下し、ベスト4に名乗りを上げました。この時点で鈴木雄三選手(城北支部
)小沼隆一選手(下総支部)、福井裕樹選手(本部直轄浅草道場)が勝ち残っており、優勝候補である
磐石の4強が前評判通りの活躍を見せてくれました。続く準決勝で松岡選手は福井選手と激突。過去1勝1敗で星を分け合う両者の戦いは松岡選手に凱歌が揚がりました。そして決勝となった鈴木選手との試合。昨年準決勝での同カードでは再延長でも決着せず、試し割り判定で鈴木選手が勝利しています。その試合を落としたことで念願であった世界大会への切符を手中にすることができなかった松岡選手にとって、この決勝戦は鈴木選手に借りを返すための絶好の舞台となりました。しかし勝利の女神は今回も松岡選手には微笑んではくれませんでした。
延長判定で鈴木選手が連覇を達成したのです。
敗れたとはいえ、その戦う姿勢でたくさんの道場生に良い影響を与え続ける松岡選手。願わくば、支部内より第二、第三の松岡が出てきて欲しい、というのがコーチ陣の一致する意見のはずです。
軽重量級では倉田選手が奮闘しました。初日から動きの良さを見せつけ危なげなく決勝日に駒を進めることに成功。準々決勝では優勝候補の一角である森善十朗選手(城西支部)と対戦。これまで名の通った強豪選手に敗退するパターンを繰り返していた倉田選手にとって、森選手との対戦は一皮
剥けるための好機となったはずです。一進一退の攻防は再延長でも決着せず、試し割り判定の末、倉田選手がベスト4進出を決めました。準決勝、3位決定戦では別府良建選手(鹿児島支部)と今大会大躍進した村岡賢和選手(本部直轄札幌道場)にそれぞれ敗退しましたが、見事初入賞を飾りました。決勝では別府選手がロシアのヌルマガメド・マメドフ選手を退け、初優勝の栄冠に輝きました。
重量級では、冒頭に記した通り、徳田選手が初日予選でまさかの敗退。世田谷東支部のベテラン佐野忠輝選手の上段飛び蹴りの前に沈んだのです。何が起こるか分からない直接打撃制ルールの怖さを再認識させられる
結末です。ベスト8には辻本隼也選手(大阪なみはや支部)と木下成準選手(大阪西支部)が食い込み、若手が活躍した関西勢にとっては明るい材料となったようです。決勝戦は総本部の赤石誠選手とザハリ・ダミヤノフ選手(ブルガリア)の両雄の対戦となり、再延長引き分けのあと試し割り判定で赤石選手が初優勝を果たしました。
様々なドラマが繰り広げられた今年のウェイト制。極真空手の醍醐味を体現してくれた選手ならびにコーチ・セコンドの方々、本当にお疲れ様でした。会場まで応援に駆けつけてくださった道場生、ファンの皆様、大会
・選手へのサポート誠に有難うございます。そして大会スタッフとして参加された道場生、有段者の方々、下準備から運営、撤去作業まで本当にお疲れ様でした。大会の詳細は昨年に引き続き、中村道場師範代諸氏に
よる臨場感に富んだ大会観戦記を通じてお伝えしています。単なる試合レポートではなく、空手の奥深さを感じさせてくれるこれらのコラムは全ての道場生にとって必読です。
師範代観戦記
永井師範代観戦記
大野師範代観戦記
小林師範代観戦記
大会結果(敬称略)
軽量級
優勝: ローマン・セムチェンコ(ロシア)
準優勝: ニコライ・クルシュ(ロシア)
三位: 三田裕太(城西世田谷東支部)
四位: 澤村勇太(総本部)
中量級
優勝: 鈴木雄三(城北支部
)
準優勝: 松岡朋彦(兵庫支部)
三位: 小沼隆一(下総支部)
四位: 福井裕樹(本部直轄浅草道場)
軽重量級
優勝: 別府良建(鹿児島支部)
準優勝: ヌルマガメド・マメドフ(ロシア)
三位: 村岡賢和(本部直轄札幌道場)
四位: 倉田尚彦(兵庫支部)
重量級
優勝: 赤石誠(総本部)
準優勝: ザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)
三位: 阿曽健太郎(千葉県北支部)
四位: 松村典雄(横浜北支部)