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■2007年度イベント情報

第11回極真祭|10月4,5日|京都府立体育館

 

佐川楓初段によるレポート

夏原帆万里選手によるレポートはこちらから

去る10月4,5日の2日間に渡って極真祭が京都にて開催されました。この大会では、少年部、中学、高校、大学、女子、壮年、そして型競技の各部門がそれぞれ「全日本」と銘打たれおり、そこで優勝をすれば名実と共に日本一の称号が与えられることになります。兵庫・大阪南支部からもたくさんの選手が参加し入賞を果たしました。

今回レポートを書いてもらった佐川楓初段小学生の時から積極的に大会に挑戦し実力向上に努めてきました。中学生となった今、稽古への集中力も益々高まっています。その努力が今大会中学生−50KGの部で優勝という形で表れました。レポートを読むと理解できますが、「」という文字が2回出てきます。これは「空手は単に突いて蹴る競技ではない」という事を佐川君がしっかりと自覚していることを示しています。極真空手と共に肉体的にそして精神的に成長していくこの将来性豊かな少年を川西道場で見てきた永井師範代にも今回レポートをお願いしました。協力ありがとうございました。

 

極真祭と僕の空手

極真祭に向けて、これといって特別にした練習はありません。ただ、日々、練習も遊びも頑張っています!

OSAKA’S CUPやKOBE' CUP、そして全関西大会に全日本大会に国際青少年大会・・どの試合も僕の力、練習した成果を発揮する絶好のチャンスだと思っています。

そのチャンスを勝っても負けても最大限自分に生かしたい。僕が教わっている空手は”心”です。僕は少年部の頃から基本をしっかりしてきました。その基本が今の組手で生きてきていると思います。

あと、”心” 永井師範代に、一番教わったことです。僕はプレシャーを楽しんでいます。そして、試合を楽しんでいます。
『オレって最強ーって思ってる。』
それが、僕の空手です。

佐川 楓
 

 

永井師範代から見た佐川楓初段

彼の素晴らしい面は、空手に対して非常に素直であることです。小学校低学年から極真空手を始め、長い間辛くも苦しい稽古に耐えてきています。そんな中で、中学生になる少し前に、彼の心変化を感じました。彼の空手センスはとても良いものがあるのですが、試合になるとなかなか結果が出ない。

本人も焦っていただろうと思います。私は、その原因が彼の心にあることに気づきました。そこで、”折れない心”を引き出すために時には罵倒し時には誉めて自信を持たせ、時には体当たりで彼の心に訴えました。すると、ある試合で、今までの彼とは明らかに違う人間がそこにいました。引かない、絶対に諦めない、闘志が前面に出る・・・結果は久しぶりの3位でした。その時に私は彼の試合に感動をしたのを昨日のことのように覚えています。それ以来、彼の快進撃が続いています。神戸ズカップ、播州カップ、大阪ズカップ、国際青少年大会、全関西大会、極真祭全て優勝。

素晴らしい戦歴です。その陰には彼を支えたご両親の苦労があったことを忘れてはいけません。道場での稽古をほとんど休むことなく、兄弟を送り続け、彼を精神面でサポートして下さっていたことでしょう。少年部の多い今の極真空手であっても、いやな顔をせず、後輩の見本となり、面倒を見る。組手では、自分より大きな一般部の人と稽古する。中学生になると、部活や勉強に忙しくなり、なかなか稽古時間をとるのが難しい。実際、彼は道場での稽古では、物足りないだろう。それでも彼は、言い訳することなく、与えられた環境の中で自分の力をつけていった。思い起こせば私達もそうでした。今のように、道場も多くはなく、試合も少ない。黒帯ともなれば指導が当たり前の中、どうやって稽古の時間を作ろうか?どうやって、強くなろうか?試行錯誤の毎日でした。

先日、昇段審査の際に松井館長が言われた言葉
 『黒帯になるということは一人で稽古が出来るということなんだよ』
まさにその通りです。後輩を指導する中で、自分に気づく。限られた稽古時間の中でいかに”高い意識”を持って稽古に取り組むか。足りない部分は走ればいい、シャドーをすればいい、拳立てをすればいい。やれる稽古なんて腐るほどある。ただ、するか、しないか、だ。

佐川楓君が、国際青少年大会優勝の報告の際に道場生の前で次のように言いました。
 『今回、勝つことが出来たのは、折れない心の大切さを教えて下さった先生、組手につきあってくれた道場生、応援してくれた皆さんのお陰です。勝ったことについて、天狗にならずにこれからも頑張ります。』
彼が感謝することを知っていてくれたことに、私はとても嬉しく思いました。自分の勝利の陰には、たくさんの人たちの支援があることに気づいています。頼もしく思いました。

彼は今後、高校生、そして一般へと成長していくことでしょう。中学生は、極真空手を続けていくかどうかの一つの転機になります。私は、ここで踏ん張って空手を続けていく子供達こそが将来の極真日本を背負う選手になることが間違いないと確信しています。私の道場でも佐川君を筆頭に期待している選手が数人います。少年部の実績がなくとも全く関係ありません。中学生になると、手数で勝つ組手から効かせて勝つ組手へと変化します。大切なのは、”夢を持つ”ことです。世界チャンピオンになりたい。黒帯を取りたい。空手の先生になりたい・・・何でもいいのです。夢は必ず実現するのですから。

最後にもう一つ、忘れてはならない事。それは、十代の選手に関しては 先生、生徒、保護者のトライアングルの信頼関係が成立することが、とても重要なことです。三者がお互いを尊重しあう。信頼しあう。私自身、未熟なために上手くいかないことも多いですが、常に感謝の気持ちを忘れないことを心がけています。

兵庫支部川西道場 永井伸明

 

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