2009年度イベント情報
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第26回全日本ウェイト制選手権大会
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6月6・7日|大阪府立体育館
黒山吉隆師範代によるウェイト制観戦記
ウェイト制初期から長年に渡って大会を観てきた黒山師範代。今大会は同師範代の目にはどのように映ったのでしょうか?また永井師範代と同じく、最終段落では運営面の改善促進を思慮する発言
に筆を費やされています。
注)掲載されている観戦記はあくまで個人の視点から綴られたものです。中村道場全体の意見ではありません。
今年は例年の65kg以下から70kg以下になった事もあり、軽量級ながら迫力のある試合が随所に見られた。 世界ウェイト制の出場権を賭け中量級から軽量級にウェイトを下げ、大会に挑んだ選手も多かったと思う。中でも注目はやはりゼッケン1番 松岡朋彦選手、ウェイト制三連覇の鈴木雄三選手、ベテランの福井裕樹選手や福田高広選手、若手の注目選手など強豪選手が各ブロックにひしめいていた。
鈴木選手と言えば以前は手数とスピード、運動量で相手を翻弄して勝つイメージだったが、去年のウェイト制頃から一発一発に力を込めて戦うスタイルに変わって来ていた。今年も肘打ちなどを多用して倒す組手を意識しているように感じたし、トーナメントも順調に勝ち上がって行った。
一方松岡選手はプレッシャーからなのか動きも悪く感じられ、はらはらしながら見ていた。 決勝では残念ながら今年も鈴木選手に負けてしまった。松岡選手は効かす事を意識し過ぎて単発になりやすく、ここぞという時に畳み掛ける動きも少ないので、状況が悪くなって行く時になかなか流れを変える事ができない。日々進化するためにいろいろな稽古方法や研究を重ねているのですが、今年も後一歩というところで優勝を逃してしまった。 しかし今回の結果で世界ウェイト制の切符を手にする事が出来たので、今度こそ最終進化したスタイルで最高の結果を手にしてもらいたいと思う。
個人的には中村師範の御子息であり、兵庫支部職員の中村昌永選手に注目していた。軽量級とは思えないほどの圧力と、とても初出場とは思えない堂々とした試合運びは中村師範の強烈なDNAを感じずにはいられない。四回戦の福田選手との試合は正直厳しいと思っていたのが真っ向勝負で退け、もしかすると優勝も有り得るとさえ思えた。次の相手は小沼隆一、若手ながら実績も十分な強豪で、この試合に勝てばベスト4進出という試合だった。パワフルな攻撃を上手くいなして自分の攻撃は的確に入れていく、突きや下段のヒット数で上回り判定勝ち、小沼選手の上手さが目立った内容で、やはり経験の差が出てしまった。 しかし今回の内容から見てもそのポテンシャルは相当なもので、今後の活躍が楽しみでならない。
軽重量級
軽量級の松岡VS鈴木のように軽重量級ではやはり住谷VS別府の決勝になるのか?
と期待も込めて見ていたが、組み合わせは予想通りになったものの結果は軽量級と同じく残念ながら準優勝となってしまった。大怪我からの再起戦や長いブランクを考えると準優勝という結果はさすがと言うしかない。又次の試合ではさらにパワーアップして大暴れしてくれるだろう。
他にもいい試合が沢山あったと思われるが中量級、軽重量級は残念ながらあまり見る事が出来なかった。 その中で特に印象に残ったのは城西支部の小林大起選手、四回戦で住谷選手と対戦し、後一歩という所まで追い詰めた。結果は再延長で住谷選手の判定勝ちになったが18歳という年齢を聞いてさらに驚いた。今年の秋の全日本でも注意して見たいと思う。
今年は17人という非常に少ない人数で、強豪外国人はいないものの正道会館から沢田秀男選手が出場してきた。沢田選手と言えば他流派ながら今更説明などいらないくらい経験も実績もある選手だ。トーナメントを見てここでも期待を込めた予想は徳田VS沢田の決勝か? もしかしたら鎌田翔平選手が沢田選手を止めてくれるのか?
順当に勝ち上がれば準決勝で徳田VS佐野、去年のリマッチがあるのか? 宝塚道場から出場する中井秀幸選手がどこまで頑張ってくれるのか? 中村道場からも5名が出場していて少人数ながら見所は多かった。
中井選手はここ数年でかなりの試合経験を積んできた事もあり、最近では落ち着いて組手が出来るようになって来たし、自分の持ち味のパワーを試合で使えるようになって来た。結果は初戦敗退となってしまったが、その萩原強選手との試合でも攻撃力では優っていたところもあり、本人にとっても自信にはなったと思う。 しかし前半はいい攻撃もあったが徐々に動きを読まれだし上手く距離を外されて自分の組手が出来なくなって万事休す。技を効かせて一本や技ありを奪えればいいが、明確な差が付けられない場合どれだけ自分で展開を作れるか、流れを引き寄せれるかが重要になってくる。試合で勝つためには今の自分に何が必要なのか、今一度考える必要があるだろう。
鎌田選手の試合は面白く期待もしていた。 沢田選手との試合では偶然か狙ったのかは判らないがカウンターの蹴りが顔面に入り一本負け。しかしスピードもあり攻撃力もある、身長からするともう少し体重が増えて組手のバランスと安定感が増してくれば無差別でも優勝を狙えると思う。 今後が楽しみな選手だ。
徳田選手はウェイト制では初日に負けるイメージが強い、予選は2分という事もあり実力を発揮する前に終わってしまう。噛み合えば負けるはずはないのに、中村道場の誰もが思っていたことだろう。だが今年の徳田選手は一味違っていた、いつもの接近しての下突き下段ではなく、ある程度の距離を保って戦う姿が目立った。あの距離で徳田選手の攻撃が入れば効かない人間はいないんじゃないかと思うほどで、決勝での沢田戦も完封と言っていい内容だった。念願だった優勝という事もあると思うが、あれほど感情を露にして喜ぶ姿を初めて見た気がするし、こちらまで嬉しくなってしまった。
今年のウェイト制は外国勢が出場せず、日本人でも世界ウェイト制出場が決まっている選手が数名出ていない、正直面白みに欠けるかなという思いもあったが、蓋を開けてみると中村道場から三名が決勝に上がった事もあり、個人的にはいい大会だったように思った。 しかし一般的に見てどうだったのか? 大会前にどれ程の興味を持ってもらえたのか? 運営サイドから見て観客動員数に物足りなさを感じた。
道場関係者の入場数は、選手の参加人数にある程度比例しているので例年大きな差にはならないとしたら、一般の観客を増やすためにもっとメディア等を上手く使ったり工夫が必要だと思う。
大会途中の少年演武についてはメリハリもあり、例年と違った工夫も見られたし、かなりの人数が板割りを出来た事で本人や家族の方にも満足してもらえたんじゃないかと思う。
以上長々と書いてきましたが、あくまで個人的な感想なのでいろいろ意見はあるかと思いますが、ご了承願いたいと思います。