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軽量級
優勝: 
ローマン・セムチェンコ
準優勝: 
ニコライ・クルシュ
三位: 三田裕太
四位: 澤村勇太

中量級
優勝: 
鈴木雄三
準優勝: 松岡朋彦
三位: 
小沼隆一
四位: 
福井

重量級
優勝: 
別府良建
準優勝: ヌルマガメド・マメドフ
三位: 村岡賢和
四位: 倉田尚彦

重量級
優勝: 
赤石誠
準優勝: 
ザハリ・ダミヤノフ
三位: 
阿曽健太郎
四位: 松村典雄

 

 

 

 

 

■2008年度イベント情報


25回全日本ウェイト制選手権大会 | 6月14・15日|大阪府立体育館

永井伸明師範代によるウェイト制観戦記

神戸、尼崎の選手会に常時参加され出場選手に密着したサポートを続けている永井師範代。今大会にも両選手会より多数の選手達が出場しました。師範代には各階級の動向、大会の総括を書き記していただきました。

注)掲載されている観戦記はあくまで個人の視点から綴られたものです。中村道場全体の意見ではありません。


中村道場及び関西圏の選手中心に全体の印象へと書き進めていきます。

軽量級

水島河崎兵庫選手共に健闘むなしく勝つことが出来なかった。神戸本部での選手会で頑張っていた姿を見ていたので残念に思う。ただ、厳しい言い方をすれば、普段の道場での稽古で自分を追い込めたのか疑問に残った。この悔しさをバネに次回に期待したいと思う。その他の関西勢では、奈良の木村選手も本来の力を出し切れずに敗退したことは残念だが、大阪東の救仁郷選手は荒削りながらも勢いのある選手であるので、試合運びを上手く出来れば今後は楽しみな選手という印象を受けた。木村戦での反則がもったいなかった。さらに、この階級は三田裕太澤村勇太という国際青少年大会で活躍した選手がベスト4入りしたことや藤田木村救仁郷なども20歳前後と若い。更には、トップ2のロシア選手も20歳であり、準優勝のニコライ・クルシュ選手も国際青少年大会で活躍した実績もあり、極真ジュニア世代がそろそろ頭角を顕してきたなという印象である。中村道場も国際青少年大会での実績は相当なものであると考えると、近い将来は、この階級で活躍出来る可能性は大きいと感じた。但し、外国人選手の壁を乗り越えるハングリー精神であるとか、脅威的なスタミナであるとかを身につけないと彼らには勝つ事は難しいだろう。

中量級

進化を遂げた松岡選手が決勝まで駒を進めてくれたことは、中村道場にとっての活性剤となるだろう。彼のここまでの1年間はとても長くて辛かったと思う。悩み苦しみながら、挫折しそうになる気持ちを彼独自のあらゆる方法を駆使して奮い立たせてきたことだろう。優勝は手に出来なかったが、若い鈴木選手の猛攻に対して冷静に自分の組手である倒すことを意識して戦い抜いた頑固さには敬服する。まさに、試合に負けても勝負に勝っていたと私には見えた。彼も、後述する倉田選手同様古き時代の尼崎道場での猛稽古に耐えてきた選手だ。中村師範が兵庫に初めて開いた本部道場であり、数々の名選手を生んでいった道場。今もなお、中村イズムを継承する住谷選手を筆頭に中村道場の匂いの残っている唯一の道場かもしれない。この松岡選手のように、誇りと自信を持って今後の中村道場の選手が活躍するのを期待したいと思う。

重量級

地方大会では、数々の実績があるが、全国大会での入賞は初めてという倉田選手に拍手を送りたい。彼も毎回期待されながら、有名選手を打破出来ずに、結果を残せなかった。しかし、今回は森 善十朗という今、売出し中の選手を破り、4位に入ることが出来た。一日に2回負けるのはきついですと試合後に語ってくれたが、社会人でありながら健闘した彼の努力を知る周囲の仲間は皆が自分のことのように喜んでくれていたことだろう。この階級では、別府選手が優勝したのだが、安定した強さを持つ彼でさえ、外国の刺客ヌルマガメド・マメドフの勢いには苦戦を強いられていた。ただ、世界大会を経験したことで、他の選手にはない自信のようなものを試合の中で感じ、是非とも来年の世界ウエイト制でも頑張ってもらいたいものだ。他の兵庫勢は外屋敷中村修選手も惜しくも初日敗退してしまった。彼らも松岡倉田徳田選手らと同様に30代でなお強さを追求しているベテランであり、大会数ヶ月前から尼崎道場で毎夜行われる組手稽古に参加し、頑張っていた。勝負は一人が勝ち、一人が負けるもの。次回は勝ち組になって欲しいものだ。さらに、中村修選手が試合後に先輩、僕は強くなりますよ!と言った言葉に37歳とは思えない心の若さと闘志を感じ取れた。私はこの手記を借りて呼びかけたい。彼らに続け!中村道場の若武者達よ!と...

重量級

優勝候補筆頭であり、世界大会後のロシア団体戦でも負け無し。今回関西圏からベスト8に入ったなみはや支部辻本、大阪西支部木下選手とも経験と実力には差をつけていた徳田選手。残念がながら、初日で姿を消した。何が起こるかわからないの言葉通りまさかの敗戦。調子も良く、尼崎道場での強化組手でもリーダーとして一度も休むことなく皆を引っ張って行っていただけに残念で言葉が出ない。外国人に強い彼には、日本代表としての力を今回の舞台で見せて欲しかった。しかし、結果は翻らない。次回の徳田選手に期待するしかないだろう.... また、中川克洋選手は初戦ロシアのドミトリー・ニキフォロフ選手に打ち勝った勢いで優勝者の赤石選手と攻防を繰り広げたが、惜敗。調子が良かっただけに悔やまれる一戦であった。彼は、まだ27歳の伸び盛りであり、素質があるだけにもうひと頑張りして欲しいものだ。ただ、関西圏で言えば、前述した若手の辻本木下両選手が関西に元気を与えてくれた。二人共にこれからの選手。経験こそ少ないが、両選手ともに空手に取り組む指導者や環境に恵まれている。今後は彼らを中心に世界で通用する大型選手が関西から育って欲しいものだ。この階級でのチャンピオンは総本部の赤石選手が、ブルガリアのザハリ・ダミヤノフ選手に粘り勝ち一矢を報いてくれた。今回の赤石選手の勝負への執念と驚異的なスタミナは素晴らしかった。これを契機に更なるパワーアップをはかって、来年の世界ウエイト制大会では、外国人に一泡吹かせて欲しいものだ。

総括

今回のウエイト制大会を観戦して、不安と希望という相反する思いを感じました。不安は、外国人への脅威と中村道場の選手の高齢化(失礼な言い方ですが)。そして、希望は、国際青少年大会活躍組みや10代から20代前半の選手、いわゆる極真ジュニア世代の台頭。昔、極真は日本人が強かったが、世界的に極真が広まることで、体格や身体能力で優れた外国人が逆転してきた。加えて、日本人よりも外国人の方が極真精神を身につけているように思える。逆を言えば、平和で裕福な日本人からハングリーさや武士道精神が失われてきた。が、しかし、極真ジュニア達が、このような大会で活躍することへの憧れを抱いてくれて、20代まで続いてくれれば...ひょっとしたら極真日本も捨てたものではないのでは...と考えるのですが。


永井伸明
川西道場所属|師範代・分支部長
創設から20年以上の歴史を持つ関西学院大学極真空手同好会の創設者及び初代主将である。1992年、仕事の都合により奈良支部に移籍し秦支部長の指導を仰ぐ。ほどなく兵庫支部に復帰し2003年、中村師範より分支部長の認可を受け川西道場の指導運営を担当する。その指導方法は精神性を機軸とした武道教育を徹底的に道場生に施す。近年その成果が実り始め大会での多数の入賞者輩出に結びついている。

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