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■2008年度イベント情報


25回全日本ウェイト制選手権大会 | 6月14・15日|大阪府立体育館

各階級中村道場大展望

ここで中村道場所属選手の各階級におけるポジションとその展望を考察してみたいと思います。なお文章が予想に言及している 箇所はあくまで作者(HP制作係り)の主観が多分に含まれていることをご了承下さい。中村道場全体の意見ではなく個人の意見として捉えてくださることを望みます。大会観戦時の参考にしていただければ幸いです。


ウェイト制が目前となりました。各階級の組み合わせ表も「ワールド空手」を通じて公表されています。本大会は、国内の一般男子を対象としたイベントでは、秋の無差別全日本に次ぐ権威の高い大会であると同時に新人の登竜門としての役割も担っています。各地方大会で実績を上げた選手達を将来的に無差別全日本へ導く「橋渡し」を提供する場でもあります。

昨年開催された世界大会で惨敗を喫した日本としては、このウェイト制を皮切りに4年後に期待が持てる「再始動」を切りたいところです。日本の再始動は支部単位での変革が無ければ成り立ちません。支部単位、道場単位、選手単位で日本が敗れた原因を探り、課題を浮き彫りにし、 現状是認を絶ち、選手稽古体系に反映させていかなければなりません。現実を突きつけられた各支部コーチ陣・選手団の意識革命の顕在化が今大会のテーマ「再始動」にこめられていると言ってもいいはずです。

軽量級(65キロ未満)

今年のウェイト制には中村道場から12名が参戦予定です。優勝候補の一角を成す松岡選手徳田選手に期待が高まることはもちろんですが、 支部としての将来を考える上で新人・中堅の位置にある各選手の奮闘が望まれます。55名の選手がエントリーする軽量級(65キロ未満)には高砂道場の水島 勲、神戸総本部所属の河ア政宏、 三田道場の兵庫健太の各選手が出場予定です。いずれの選手も初戦突破 を最大目標に据え、一戦でも多くの試合を経験して欲しいところです。今年は鈴木雄三選手(城北支部 )、福井選手(本部直轄浅草道場)といった実力者が階級を上げ中量級に移ったことにより、全ての選手にチャンスが広がったと言えます。 そしてこの階級における今年の関西勢の充実度は高く、藤田雄也選手(愛媛支部)、山下将選手(大阪東支部)、岡ア昭文選手(大阪なみはや支部)、救仁郷優選手(大阪東支部)、木村洋介選手(奈良支部) といった有力選手達の動向が注目されます。軽量級タイトルが関西に留まったのは8年前の田ケ原正文支部長の優勝が最後となっています。関西勢の奮起が期待されます。

中量級(75キロ未満)

88名の参加選手を集めた中量級トーナメント表のトップと最後尾には 前出の鈴木選手福井選手がそれぞれ配置されました。前半最後に小沼隆一選手(下総支部)が入り、鈴木選手との準決勝対決が予想されています。そして後半トップに松岡朋彦選手が配され、福井選手との準決勝での手合わせが実現しそうです。兵庫支部の谷川広一 選手は初戦、宍倉一太郎選手(横浜港南支部)になんとしても勝ち抜き、予選2回戦であたる鈴木選手まで駒を進めたいところです。トップ選手との対戦は谷川選手に貴重な経験をもたらすことでしょう。 また関西勢で注目したいのが大阪なみはや支部の秋月祐哉選手です。金田分支部長の指導の下、その実力は着実に上昇しています。そして先に開催された大阪府選手権を制した三重支部の生川智大選手、同大会準優勝の檜垣太郎選手(大阪西支部)にも期待がかかります。

松岡選手は予選4回戦で、昨年もここで対戦した森厚友選手(横浜港南支部)と当たることが予想されます。 関西勢としてはここに檜垣選手が上がってきて欲しいところです。テーマを「進化」に据えている松岡選手の本領がこのあたりから発揮されてくるのではないでしょうか?ここを抜けるとレベルの高い千葉大会で入賞した柴谷宏トーマス選手(千葉県北支部)もしくは愛知大会準優勝の伊藤圭佑選手(名古屋中央支部)といった有力な若手選手との対戦が予想されます。ただ柴谷選手は予選4回戦であたると予想されるロシアのキリル・マモノフ選手を抜けねばなりません。未知数のロシア選手ですが一気に優勝戦線に絡んでくる可能性は充分にあります。例年通り激戦区となっている中量級。松岡選手にとって優勝するためには福井鈴木(もしくは小沼選手)の両選手に勝たねばなりません。 成功を収めるためには試し割り、試合共にピアノ線を極限まで張り詰めたような緊張感の持続が要求されます。2005年世界ウェイト制そして昨年の世界大会代表権を両名に譲った形となった松岡選手。 逆境を乗り越え画竜点睛を期す瞬間がやってきました。

軽重量級(85キロ未満)

59名の参加選手が名を連ねる軽重量級。 この階級は日本VSロシアの構図となりそうです。レチ・クルバノフ選手が2002年に優勝して以来、重量級は外国人選手に独占された感があります。しかしそれ以外の階級では日本選手が上位を堅持してきています。階級独占の南下を辿るべく今大会軽重量級に6名を投入してきたロシア勢と、こ こで防波堤を張りタイトル流出による階級の地盤沈下にストップかける日本勢。さながら世界大会の様相を呈することになりそうなのが軽重量級です。

トーナメント表のトップに名を連ねるのがご存知、森善十朗選手(城西支部)。中量級から階級を上げた同選手の決断は無差別での戦いを視野に入れたより厳しい選択肢だったはずです。その一挙手一投足に目が離せません。そして末尾を飾るヌルマガメド・マメドフ選手。世界大会では驚異的な粘り強さと稲妻の如き蹴り技で5回戦まで進出しました。今大会、ロシアチームの急先鋒として日本選手の前に立ちはだかります。トーナメント表前半末尾には別府良建選手(鹿児島支部)、そして後半トップには佐藤正博選手(千葉県北支部)が配されています。この4人を軸にした展開が予想される中、中村道場からは4名の選手が出場します。

尼崎道場の実力者、倉田尚彦選手は2回戦であたるであろう正道会館の小西雅仁選手が一つ目の山となりそうです。同会館ウェイト制での入賞や4月に開催された東都大会では優勝を果たしている選手です。極真のプライドでここを勝ちあがり勢いをつけたいところです。西宮のベテラン外屋敷信宏選手は初戦を勝ち抜くと、2回戦で全日本トップクラスの実力を誇る別府選手との対戦が実現します。ここを決勝として捉え全身全霊をかけた戦いが期待されます。淡路の岡洋介 選手の初戦の相手はアラン・アルダトフ選手(ロシア)です。ここを勝ち抜き札幌道場の村岡賢和選手戦まで繋げば開会式が見えてきます。三田・西宮南道場の中村修志選手は3回戦のマメドフ選手到達が目標となりそうです。そこに行くためには、初戦の本間洋平選手(湘南支部)、2回戦の山下勲選手(剛道館)もしくは永田真也選手(本部直轄神田道場)に勝たねばなりません。そして北大阪支部の支部長を務める橋爪秀彦選手の参戦。その名前がウェイト制のトーナメント表にあること自体が感動を呼び起こします。第3回ウェイト制中量級チャンピオンがマット上で 審判ではなく選手として十字を切ります。

重量級(85キロ以上)

そして重量級。世界大会明けの年ということもあり34名という若干少なめの人数ですが、この階級の重要性に変わりはありません。まずトーナメント表のトップと最後尾に総本部の赤石誠選手と中村道場の徳田選手がそれぞれ配されています。前半最後尾に阿曽健太郎選手(千葉県北支部)、後半トップに小暮優志選手(本部直轄四谷道場)が控え、4人の優勝候補が軸となった組み合わせになっています。ここに絡んでくると思われるのがザハリ・ダミヤノフ選手です。昨年の世界大会4回戦で内田選手を破るという大会中一番の大番狂わせを演じた選手です。前傾姿勢から7分間動きを止めることなく着実に技を返してくるスタミナと大舞台で潜在能力を引き出してくる気骨の強さは22歳のブルガリア人を5回戦まで押し上げました。またこの階級にはブルガリアの他にロシア、ウクライナ、イランといった強豪国も参戦しています。例年外国勢に生殺与奪権を握られる重量級日本選手とって彼らを駆逐することが喫緊の課題と言っても過言ではありません。

中村道場からは徳田選手を含む3名の選手が出場予定です。泉佐野道場の中川克洋選手は予選2回戦(1回戦不戦勝)、ロシアのドミトリー・ニキフォロフ選手と対戦。ここは地元大阪の意地を見せ勝ち抜き、3回戦の赤石選手戦まで繋ぎたいところです。宝塚道場の中井秀幸 選手は予選2回戦(1回戦不戦勝)で同じ関西の森口亮選手(奈良支部)と当たります。そして3回戦では優勝候補の一角、阿曽選手が待ち受けます。中川中井両選手共に初戦をなんとか勝ち抜きトップ選手との手合わせを実現したいところです。そして徳田選手。戦況次第では3回戦イラン、4回戦ロシア、準決勝ブルガリアという外国選手との対戦が続くこともあり得ます。その予想を杞憂に帰すためにも、関西勢の山下亘選手(剛道館)にはウラジミール・ミクヒーヴ選手(ロシア)を、田中正信選手(大阪東支部)選手にはダミヤノフ選手をそれぞれ初戦で止めて欲しいところです。また4月の大阪府選手権準優勝の木下成準選手(大阪西支部)や大阪なみはや支部の辻本隼也選手ら有力若手陣の勇戦にも期待がかかります。いずれにしても中村道場としては徳田選手の初優勝を祈願し「無冠の帝王」返上を後押しする次第です。

ウェイト制は関西で開催される大会としては最もレベルの高いものです。日本全国から集まるトップ選手の試合をまとめて観戦できる関西唯一のイベントです。その事実に加え今年は重量級はもとより軽重量級までもが海外勢に飲み込まれる危険性を孕んでいます。14名という大選手団を送り込むロシア人のサポーターも数多く集まるのではないでしょうか?更に中村道場12選手への応援。松岡選手の王座奪回、徳田選手の初優勝もかかっています。そして播州・大阪・神戸というカップ大会で活躍する関西選手が全国・世界の強豪相手にどこまで食い込んでいくのか。様々なテーマが折り重なった今大会。日本の「再始動」をライブで観戦するためにも6月14・15日は大阪府立体育会館に足を運び、応援に声を枯らせましょう!


大会レポートは昨年好評を博した「師範代観戦記」として掲載予定です。中村道場師範代諸氏の目には今年のウェイト制はどう映ったのか?乞うご期待。


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