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軽量級
優勝  福井裕樹
(直轄浅草道場)
準優勝  藤田雄也
(愛媛支部)
三位  尾崎亮
(世田谷東支部)
四位  木村洋介
(奈良支部)

中量級
優勝  鈴木雄三
(東京城北支部)
準優勝  渡辺理想
(東京城北支部)
三位  森善十朗
(東京城西支部)
四位  松岡朋彦
(兵庫支部)

軽重量級
優勝  塩島修
(下総支部)
準優勝  清水賢吾(東京城北支部)
三位  市村直樹
(城西下北沢支部)
四位  村田達也
(埼玉西支部)

重量級
優勝  谷口誠
(鹿児島支部)
準優勝  赤石誠
(総本部)
三位  小暮優志
(四谷道場)
四位  徳田忠邦
(大阪南支部)

■2007年度イベント情報 

第24回全日本ウェイト制空手道選手権大会

山野博久師範代によるウェイト制観戦記

試合の流れが180度変わる瞬間。山野師範代の類稀な分析力はその原因を見据えます。内弟子として大山総裁のもとで培われた師範代の人間力は、物事の核心に迫る鋭さを見せてくれます。

注)掲載されている観戦記はあくまで個人の視点から綴られたものです。中村道場全体の意見ではありません。


田ヶ原選手 対 渡辺選手 (中量級準々決勝)

数人から、田ヶ原選手渡辺選手の試合の解説をしてくれと言われましたので、ここで書かせてもらいます。 

先生、田ヶ原選手の延長戦は普段とはまったく試合内容が違っていたのですが、なぜですか?

せっかく延長ではじりじり押していたのに、なぜ判定は渡辺選手にあがったんですか? 

など、他にも疑問をたくさん聞きました。これに対して、自分なりの独自論で答えたいと思います。 

田ヶ原選手は、ステップを使い、どちらかというと後ろに誘い込むような組手をします。

相手が前に出てくるわけです。基本は誘い込みです。

本戦ではこれが非常に機能していて、本戦最後では渡辺選手の腹が効いたのか、スタミナが切れて動きが止まったのかはわかりませんが、本戦は明かに田ヶ原選手の優位に進んでいました。

延長に入り、渡辺選手は意識的に後ろへの動きに変更しました。これが、ステップ使いには非常に有効だとノウハウのうちに入っているんでしょう、教科書的な見事なステップつぶしの組手にかえてきたんだと思えました。渡辺選手が意識的にそれをしているのに、こちらは見事にその策に乗ってしまったと、流れはここから見事に変わったと思います。誘いこむ側から誘われる側にまわってしまった。見事な試合運びだと、若いのに意識的にそれが出来るのかと、渡辺選手の奥を垣間見れて、正直この時点で勝敗は渡辺選手だと思いました。その後の渡辺選手は終始一貫、後ろへの動きを変えませんでした。

勝敗は皆さん周知の通りです。

じりじり押していたのは、じりじり追わされていたんです。相手の組手運びだったんです。

渡辺選手が組手を変えたのを見て、後ろのセコンドにいる自分が注目している師範代が、それに対応するだろうと興味を持ってみていましたが、なんと、普段とちがう熱すぎる師範代がいました。

この人でもこんだけ熱くなるんだと、そして、田ヶ原選手の人柄もうかがう事ができて、勝負は度外視して、熱いからいいやと思いました。普段見れない、今後も見れないであろう師範代のある面が見れて、いいものが見れたと、自分的には今大会で一番印象に残った場面でした。


小暮選手の潜在能力

色々な細かい点は他の先生方が書かれるでしょうから、自分からは注目している選手を一人。

松井館長がまだ先輩だった時にこのように言われていた事があります。

「K君の下段はいくらもらっても、なんとか耐えることができる。でも中村先輩(中村誠師範)の下段は耐えれるというレベルじゃないんだよ、言葉で言うのは難しいが、とにかく質が違うんだよ、質の違いはたぶんもらわなくてはわからないだろうが、とにかく耐えれるレベルじゃないんだよ。」と。

自分は小暮君にその質を感じています。一度ビックミットを持ってもらえばわかります。

この質だけはもらわなければわからないでしょう。だから、瞬発力を感じさせない彼の攻撃はあまり評価を受けることは今までなかったが、今回でようやくその才能の一部が認められてきたので、小暮フリークの自分は非常にうれしく思っています。まだまだ完成されればこんなもんじゃないので、世界大会注目していてください。 


中村道場の魂

中村道場全般では今回「らしさ」が見られませんでした。乗れば乗るだけ、困難になればなるだけ燃え上がる、接戦になればなるだけ魂を燃焼させる組手が、残念ながら今回は見ることが出来ませんでした。接戦は中村道場の魂の見せ場です。でも今回はその場面で、ほとんど勝ちを持っていかれました。今回、中村道場は非常に苦々しい煮え湯をたっぷりと飲まされました。逆境の時にこそ、人間の本質が試されます。この逆境を中村道場の選手の皆さんがどのように今後返していくのかを楽しみに見させてもらいます。

 


山野博久
洲本・三原道場所属|師範代・分支部長
大山倍達総裁のもと内弟子として極真空手を修業する。若獅子寮卒業後も総本部道場にて稽古を継続。2001年元旦、故郷である淡路島に帰郷し道場を設立する。以降、後進の育成に邁進し、淡路での極真空手の普及に努める。本部時代に培われた理論的な指導能力は中村道場でも独自性を放ち、たくさんの現役選手が山野師範代のアドバイスに傾聴している。

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