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軽量級
優勝  福井裕樹
(直轄浅草道場)
準優勝  藤田雄也
(愛媛支部)
三位  尾崎亮
(世田谷東支部)
四位  木村洋介
(奈良支部)

中量級
優勝  鈴木雄三
(東京城北支部)
準優勝  渡辺理想
(東京城北支部)
三位  森善十朗
(東京城西支部)
四位  松岡朋彦
(兵庫支部)

軽重量級
優勝  塩島修
(下総支部)
準優勝  清水賢吾(東京城北支部)
三位  市村直樹
(城西下北沢支部)
四位  村田達也
(埼玉西支部)

重量級
優勝  谷口誠
(鹿児島支部)
準優勝  赤石誠
(総本部)
三位  小暮優志
(四谷道場)
四位  徳田忠邦
(大阪南支部)

■2007年度イベント情報 

第24回全日本ウェイト制空手道選手権大会

黒山吉隆師範代によるウェイト制観戦記

ウェイト制初期から20年以上に渡り同大会を観て来た黒山師範代には、印象に残った選手個々の動向や力量に焦点を絞って率直に解説していただきました。(大会スタッフとして参加されておられたので観戦可能だった選手に限られています。)

注)掲載されている観戦記はあくまで個人の視点から綴られたものです。中村道場全体の意見ではありません。


全国の有力選手達

塩島修選手 (軽重量級優勝、下総支部)
無差別でも結果を残しているだけあって、軽重量級でもガチンコ勝負で勝ち上がってきたが、自分の見た中では本戦で危ないと感じた試合がいくつかあった。延長で盛り返すという全日本での加藤(正道会館)戦のような感じを受けた。 本人も首を傾げていたし内容には満足してないと思う。実際世界大会では居て欲しい一人だが本戦での戦いに不安が残った。

谷口誠選手 (重量級優勝、鹿児島支部)
去年の全日本で自信を付けてたと思うし、一回戦がうちの中井の相手という事もあって結構注目していた。派手さはないけど技が重くて最後まで安定した強さがあった。世界大会までにはもっと爆発力を付けて外国人を倒して欲しい。

赤石誠選手 (重量級準優勝、総本部)
優勝候補にも上げられていたと思うし、関東勢には残念だったと思う。実際強くなってきてると思うけど、世界大会を考えると、ブッチギリで優勝する位の勢いが欲しかった。谷口選手の伸び率の方が上回ってたのかも知れないけど、更にその上を行かないといけないと感じた。

田ヶ原正文選手 (中量級ベスト8、大阪なみはや支部)
初日に顔面殴打で陥没するほどの怪我を負ったにも拘らず気合で戦い続け、特別功労賞が贈られた。怪我はあったが動きはだんだん良くなっていってたので期待していたが、準々決勝の渡辺選手との試合では田ヶ原さん本来の動きが機能しきれずに判定負けしてしまった。

鈴木雄三選手 (中量級優勝、東京城北支部)
結果論かもしれないけど初戦から最後まで「優勝する」っていう強い気持ちを常に発散していたように思う。中量級までの試合ならやはりあのスピード、スタミナ、機動力は光る物があった。ただし無差別では脆い部分もあるので、世界大会までにはそのあたりも是非クリアして欲しい。

渡辺理想選手 (中量級準優勝、東京城北支部)
運動神経はかなりのものを持っていると思うが、無差別では鈴木選手と同じく何処か脆い所があって、トップレベルからはワンランク下のようなイメージがあったが、今年は技のキレが凄く、集中力も見ていて凄く伝わっていただけにドクターストップという結果は残念だった。森善選手との試合を最後まで見たかった。

森善十朗選手 (中量級3位、東京城西支部)
ディフェンディングチャンピオンという事もあり、鈴木選手同様、優勝に対する気持ちが空き時間の間も常に感じられた。技は勿論、試合の組み立ても上手いので、安心して見れるという感じがする。準決勝は渡辺選手のスピードに対してどう戦うのか、結果も含めて内容をじっくり見たかった。年も若くまだまだ伸びると思うので、世界大会でも大いに暴れて欲しい。

 


中村道場所属選手達

倉田尚彦選手 (軽重量級ベスト16)
実力は関西の誰もが認めているが、大きな大会では今ひとつ結果が付いてこない。今回をきっかけにブレイクして欲しかったが井野選手戦で負けてしまった。本当に差はないのに、一方は落ち着いてポーカーフェイスでやって、倉田君は何か焦ってるような余裕のなさが伝わってしまって判定に響いているように感じた。

川阪真一選手 (中量級ベスト16)
カナダでの結果もあり結構自信を持って挑んだと思うし、福田選手との試合は四回目になるけど今回は勝てるような気もしていた、でも結果的には何時もと同じような感じで負けてしまった。技術的には互角だし、パワーでは若干上回ってるかもしれない、スタミナ配分も上手くなっている、最後は気持ちだろう。

長野義徳選手 (中量級ベスト8)
初戦から実に落ち着いた試合で大物振りが伝わった。本部の佐久間選手も最近実力を評価されている期待の選手。その相手に対して危ない所もなく5-0で勝ってしまうし、ブランクは全く感じさせなかった。森選手に対しても何ら臆する事なく自信満々で向かって行ってたのが凄く印象に残っている。内容も前半確実に突きを効かせていたし、森選手は前に出る長野選手に対し距離をとって回り込んだりという展開でこのまま行けば絶対勝てると思った。しかし後半数十秒位から内股をタイミングよく数発入れられて、バランスを少し崩された、そこを逃さず手数をまとめて終了。 

徳田忠邦選手 (重量級4位)
世界代表には選ばれたけど、やはり徳田君の場合は優勝して決めて欲しかった。序盤は動きもよく技も多彩で積極的に攻撃を仕掛けていたが、準々決勝、準決勝あたりになるといつものスタイルになってしまい、あまり差がでない展開が続いて最後は試割り判定で負けてしまった。去年の全日本無差別での別府選手との試合は、負けはしたが動きも大きく、自分の見てきた中では一番気持ちが前に出ていた試合だった。相手との相性もあるから一概には言えないが、あの時のような動きが出来ていたら優勝できたのではと思う。3位決定戦ではよほどタイミングよく膝が入ったのか、倒れるほど効かされた。世界の強豪は一発や飛び道具がある。今回の経験を生かして世界大会では是非頑張ってほしい。

日置亮介選手 (軽重量級2回戦)
覇気の無さでは他の追随を許さない日置選手だが、センスの良さはみんなの認めるところ。しかし最後は何が何でもという気持ちの部分で負けたような惜しい試合だった。兵庫の職員として大会の裏方、道場運営など大変さが分かるだけに何とか結果を出して欲しかったが叶わず残念だった。試合後しばらくすると、虚脱感溢れるいつもの日置選手に戻っていた。

金森俊宏選手 (軽重量級ベスト16)
金森君いわく初日は力の抜けたいい攻撃が出来ていたのに二日目はそれが出来なかった。はたから見ても好調時の動きとは程遠く、ペースが掴みきれないまま終わった感じがした。これといった明確な原因が見つからず、本人もまわりも戸惑っていた。引退も匂わしていたが、これで終わりというのは勿体無いと思うし、もう一度頑張って欲しいと思っているのは自分だけではないはず。

小谷崇行選手 (中量級2回戦)
渡辺選手との試合では、小谷選手の上手さを知っているだけに、延長での合わせ一本というのは驚きだった。この日の渡辺選手の動きがよっぽど良かったという事か。小谷選手はまだ若くて稽古熱心だし、今後に期待したい。

松岡朋彦選手 (中量級4位)
中量級の優勝候補でもあり安定した強さで勝ち上がってきたが、鈴木選手との試合ではパワーの松岡、手数の鈴木という感じで延長が続き、最後は試割り判定負け。上段廻しも何度かヒットしたが当りが浅くポイントにはならなかった。熱い気持ちはあるのにあまり表に出ない(出さない?)ので僅差の判定ではやはり旗が上がり難いと思う。ポイント稼ぎではダメだが、勢いも技の一つだと言えるしそこら辺を物にして、最終選考会で何が何でも世界の切符を手にしてもらいたい。

 


総括

大会全体を通して非常にレベルの高い試合が多かったし、盛り上がりの面でもなみはや支部の大応援団もあり田ヶ原さんの試合は会場を大いに沸かした。一方で世界大会日本代表選抜戦ということを考えれば観客動員の面では課題も残ったと思う。

今回は外国人が出場してなかったので、今現在日本のトップ選手と外国人選手との力関係が測れなかったが、今大会トップ選手の動きを見ていても正直な所テイシェイラやレチに勝つイメージはなかなか湧いてこない。しかし前回世界大会でもそういう雰囲気の中、木山選手が奇跡を起こしてくれたし勝負に絶対は無い。最後まで諦めないのが極真だし、再び奇跡を信じて11月を待ちたい。


黒山吉隆
伊丹・伊丹第二・宝塚道場所属|師範代・分支部長
中村道場最古参の黒帯の一人。 20年以上に渡って兵庫支部を支え続け、伊丹、宝塚道場を守ってきたのが黒山師範代である。その誠実さと温厚な人柄は兵庫支部分支部長会、通称「誠会」のまとめ役となって表れている。そして懇切丁寧でねばり強い指導は道場間でも評価が高
い。

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