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軽量級
優勝  福井裕樹
(直轄浅草道場)
準優勝  藤田雄也
(愛媛支部)
三位  尾崎亮
(世田谷東支部)
四位  木村洋介
(奈良支部)

中量級
優勝  鈴木雄三
(東京城北支部)
準優勝  渡辺理想
(東京城北支部)
三位  森善十朗
(東京城西支部)
四位  松岡朋彦
(兵庫支部)

軽重量級
優勝  塩島修
(下総支部)
準優勝  清水賢吾(東京城北支部)
三位  市村直樹
(城西下北沢支部)
四位  村田達也
(埼玉西支部)

重量級
優勝  谷口誠
(鹿児島支部)
準優勝  赤石誠
(総本部)
三位  小暮優志
(四谷道場)
四位  徳田忠邦
(大阪南支部)

■2007年度イベント情報 

第24回全日本ウェイト制空手道選手権大会

小林師範代によるウェイト制観戦記

5日間連続の師範代観戦記シリーズも今回が最終回となりました。大会運営中に発生した事故を元に展開される武道論。そこからは空手修行の奥深さが伝わってきます。中村道場の重鎮、小林師範代のユーモア溢れるコラムがシリーズのトリを見事に飾ってくれました。

注)掲載されている観戦記はあくまで個人の視点から綴られたものです。中村道場全体の意見ではありません。


大会全体の感想

選手の皆さん、スタッフの皆さん、応援セコンドに協力して頂いた道場生、父兄の皆さんそして中村師範、お疲れ様でした。

今回の大会は、世代交代がようやく明確に見えた大会のように思えます。

ここ数年、若い選手の活躍が数える程しかなかったのですが、ようやく若手選手が台頭し、ベテラン選手に引導を渡し始めた大会といえそうです。

ベテラン選手の活躍は、それはそれで嬉しい事ではありますが、組織の活性化という意味では不安材料の一つであり、新陳代謝があってこそ何事も発展するのです。

若い選手は、当然早いし、スピードやバネがあるし、なによりも溌剌とした勢いを感じました。ベテラン選手の老獪さは、思わずうなってしまう組手の巧さはありますが、日本人同士の試合ではルール的に勝てても、外人相手の勝負では、どんなものかと首を捻ってしまいます。そういう意味では今大会は少し希望の見えた大会と言えるでしょう。関西勢では長野選手(兵庫)、木村選手(奈良)山下将選手(大阪東)。惜しむらくは、関東勢に人数の点、結果の点で負けていたという事でしょうか。

(大会運営でバタバタしてしまい、個々の試合をあまり、じっくり見ていませんでした。細かい選手の感想は、他の師範代におまかせします。)


大会運営の出来事

今回の運営で一番冷や汗を流したのが、大会初日のコート事件だった。

初日は3コートで行うのだが、メインコート(Bコート)を挟んだ左右(A,Cコート)のコートが、規定のサイズと違い一回り大きかったのだ。

関東の支部長達がそれに気がつき、指摘をしてきたのだが、厳密にいえば、施工業者の図面ミスな訳で、我々、運営・設営スタッフにしてみれば寝耳に水の事件であった。しかし、そんな所で責任の擦り合いをしていても仕方がなく、どうするかが最大の課題であった。しかも、開場し、お客さんが入場された後の発覚である。

それにしても、関東と関西の文化レベルの差が明確に出た一瞬でもあり、関西運営スタッフ陣の空気は、もうええやろう、このまま行ってしまえ!だったのだ。なぜなら、ジョイントマット一枚分大きいだけで、余程の事が無い限り、気にならないサイズではあったのだから。 

「けど全日本大会だからなあ…」直ぐに本部席で召集のかかった中で、誰かがポツリとつぶやく。なぜかこの一言で全員の意識にスイッチが入り、よし直そう!という反骨心が沸き起こってきた。それでも苦悶の表情で総責任者の西山実行委員長が、どのぐらいで直せるかなぁ、と聞いてくる。自分大野が同時に答える。「5分で直しますよ!」

我々スタッフ全員が即座に行動に移った。

西山実行委員長は、一番辛い役である「中村師範への報告」に出向く。

自分大野は、中村師範の怒鳴り声を背中にマット修正の段取りをシュミレーションしに行く。大野は試合開始線を張り直し、自分はスタッフを集めに走り始めた。

実際、5分はかからなかったのではないだろうか。永井安田比嘉その他各師範代達がコートスタッフ達に要領よく指示を飛ばし、あっという間にマットを組み立て直す。中村道場のスタッフ達は、設営、撤去の仕事は、異常なまでに訓練されており、仕事が早い。支部長の誰かが「早ぇー」と呟くのが耳に入る。『巧遅は拙速に如かず(孫子)』注)なのだ。

(注)こうちせっそくかず:仕事の出来がよくて遅いよりは、出来はわるくとも速いほうがよい。(大辞泉より)

本来、このような失敗はひたすら隠すものだが、折角の機会なのでこのように公表させて貰った。なぜなら、これこそ空手の極意であり、我々の生き様と思えるからだ。

人間に完璧な者はいない。誰もが失敗をし、人生に躓(つまづ)く。(しょっちゅう失敗されては困るが)問題は、失敗した後、躓いた後、どのように対処出来るか、出来ないかである。フォローする気構え、姿勢があるかで、その人の資質が問われて来る、と云う事だ。そして咄嗟の事象に対して、瞬時の適応能力が成されるかが武道の根源の心構えであろう。 

失敗して、偉そうな事を言っても、説得力は無いが、この姿勢がある限り、日本の空手は負けないと信じる。そして、このポジティブな考え方、チームワークこそ、中村道場の伝統であり、極真空手の底力なのだ。

今回の大会の答え、世界大会への展望は、まさに、ここに集約されているのかも知れない。


番外編

ベスト8以降の試合は、本線3分、延長2分、再延長2分。それでも決まらない場合は試し割り判定。それも同数の場合は3キロ以上の体重判定となってます。

今回メインコートに用意されていた体重計は、デジタル製品で、体脂肪を図れる装置がついていました。もし、試割り、体重判定でも決まらなかった場合、体脂肪率の低い選手の判定勝ちにしよう、とコート責任者の自分は、ひそかに考えていたのですが、残念な事にそのような試合はありませんでした。

考えたら、体重が軽い選手が勝ちというのも不思議な方法論です。解釈一つで、逆に体重が重いのによく動いたとして、体重が重い方を勝者にしても良いのではないでしょうか。身長が低い方が勝ちとか、足のサイズが小さい方が勝ちとか、視力の悪い方が勝ちとか... 体重計を眺めながら、つらつらと、いろいろ考えてしまいました。押忍。


小林 悟
天王寺・西成・阿倍野道場所属|師範代・分支部長
中村道場最古参の黒帯の一人。 大阪南支部創生期より中村道場を支え続け師範からも全幅の信頼を寄せられている。名伯楽でもあり数々の選手を大会に送り出し入賞を果たしている。近年では中川正士の活躍が突出している。96年に開設した天王寺道場を起点に現在では3箇所の道場運営を担当し極真空手の普及に努めている。

 


編集後記
ウェイト制特集記事も今回が最後となりました。開催1ヶ月程前よりホームページの訪問数も徐々に伸び始め、大会翌日には一日620ヒットを記録しました。大会前後2週間では5000ヒットを超えました。本イベントへの関心の高さが窺い知れます。開設からようやく10ヶ月が経過した中村道場ウェブサイト。これからもより充実した内容を道場生、極真ファンの皆さんへ提供していく所存です。益々のご支援宜しく御願い致します。今回、貴重な時間を割いて戴いた師範代の方々、ご協力誠にありがとうございました。中村道場HP係り

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