■ 交拳知愛
2011年9月20日 成長と数
「成長」という言葉は多種多様な事象に使用されますが、企業に当てはめて考えた場合、その企業の収益、もしくは製品の売上高の推移を指し示します。基本的に会社の成長は経常利益の伸び率によりチェックされ、「成長戦略」を元に事業の拡大を目指していきます。
「成長」を政治団体・政党に当てはめて考えた場合、何人の所属政治家を国政や地方自治体に送りこめるかが焦点になってきます。民主国家である日本では、「多数決論理」を重んじます。それゆえ自分の政党が議会で発言権を強める為にはより多くの同士を選挙で勝たせる必要があります。
つまり政治団体は議員数、企業は経常利益を基準にして「成長」を計り、そこには「数値」という明確な指針が発生します。
では空手の組織・道場における「成長」とは何を指すのでしょう。上記の「数値」理論に当てはめれば、支部数、道場数、道場生数などの数値を増やす事が「成長」の指針となりそうです。しかしここで見落とすことができないのは、「質」の維持・向上です。空手をはじめとする武道においては所属道場生の「質」が問われなければならず、それは時として、道場の「成長」を考える際、数に優先すべきものです。
「金融工学論」を振りかざし、利益追求を猛進してきた各金融機関。「数の論理」を金科玉条とし、政争に明け暮れる各政党・政治家。「成長」とは質の向上を含む言葉であることを肝に銘じたいものです。人間の成長が数では表せないように。■
注)中村道場という一団体に掲載されるコラムであるため私的な題材や意見は極力避け、一般的な内容に的を広げてあります。しかし文章作成上、全ての主観を取り除くことは不可能であることもご理解下さい。上記の文章内で不快な気分を持たれた方は、このコラム蘭はあくまでHP係りが提供しているものであり中村道場全体の意見を代表しているものではない、ということをご理解ください。
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