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交拳知愛

2011年月17日 苦言を呈す

今回のコラムは私情のオンパレードです。辛口の内容となっています。中村道場HP管理人ではなく、中村道場OBとして筆を執りました。

去る6月18日にオールアメリカンオープンが開催されました。事実上、日本代表選抜最終戦となったこの大会に中村道場から松岡朋彦選手と中村昌永選手が出場しました。結果は皆さんご存知の通りです。昨秋の全日本から、6月のウェイト制、オールアメリカンという世界選抜3連戦を戦い抜いた両名の心意気に感銘を受けました。それは伝統ある中村道場の世界大会に対する特別な感情が途切れていない事への証明でもありました。

いうまでもなく、その特別な感情は中村師範の世界2連覇という偉業に礎があります。師範がご自身の管轄下に道場を拡張してこられたエネルギー源はその偉業から発せられる「選手育成」への強い目的意識であることが容易に想像できます。

私が中村道場に在籍していた15年ほど前までには、その目的意識は道場生や指導員の間に広く浸透していました。後に全日本や世界大会といった桧舞台で、あの時に稽古を共にした後輩たちの活躍を見るたびに、中村道場の原動力を体感したものです。同時に、自分が指導員として在籍していた時の汗が尼崎、西宮、堺道場に染み付いてることに安堵しました。あのときの汗が微 力ながらも彼らの潜在能力覚醒に役立ったことに。

時は流れ、私が直接知る後輩たちにも世代交代の時期が訪れ始めました。彼らの引退後、次の世代は育っているのか?今でもあの目的意識は中村道場に根付いているのか?時代の変遷と共に社会体系は変わり、それに伴い、道場運営のあり方にも多大な変化がもたらされました。しかしそれを理由に選手育成を後退させる事はあってはなりません。あえて「後退」という言葉を選びましたが、世界が懸かったウェイト制で2日目に残った選手の数を見れば、こういった苦言は呈されてしかるべきです。

中村師範はよく言われます。「道場を運営しても全日本を目指す選手が出てこなきゃ意味がない」と。ここでいう全日本とは一般男子の全日本を意味します。技術・体力・精神面はもとより、仕事や学業との両立、親からの 自立、金銭に対する計画性、稽古仲間・先生との人間関係等、すべてのハードルをクリアしなければ全日本には出場できません。そして全日本・世界を目指す為には、長期間に渡る稽古環境の持続が要求されます。師範の言葉はそういった総合的な強さを持った選手育成を含んでいるはずです。

無論、道場生の志は指導員の指導方法に左右されます。なかんずく、指導者の熱意は重要です。道場に自分の汗が染み付くような指導が今でも中村道場でなされていることを願ってやみません。■


注)中村道場という一団体に掲載されるコラムであるため私的な題材や意見は極力避け、一般的な内容に的を広げてあります。しかし文章作成上、全ての主観を取り除くことは不可能であることもご理解下さい。上記の文章内で不快な気分を持たれた方は、このコラム蘭はあくまでHP係りが提供しているものであり中村道場全体の意見を代表しているものではない、ということをご理解ください。

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