■ 交拳知愛
2008年8月13日 箸の日
少し過ぎてしまいましたが、8月4日は「箸の日」でした。お箸は中国や朝鮮半島から日本に伝来されたといわれています。ただ中国本土の箸は上部と下部が同じ太さに作られているの対して日本のものは木製で先が尖っており、より繊細にできています。「重箱の隅をつつける」のは日本の箸だけです。
手先の器用さが要求される箸は日本文化に密接に関わっています。中央アジアやアフリカの人々は手づかみで食事をし、欧米人はフォークやスプーンを使います。そのため彼らの食生活は手で掴めるもの、フォークで刺せるもののみが発展しました。日本食の代表である刺身は箸でしか食せません。
日本人の平均寿命の高さは箸文化に代表される日常的な手先仕事が大きく貢献していると言われています。手先を頻繁に使う事は脳の活性化に繋がるからです。日本は手の文化といわれる所以です。それは日常使用する会話にも表れています。「手」という字を使う日本語は数え切れないほど存在しますが、英語には「Hand」を使用する慣用句は日本語ほど多くありません。「歌手」とは言っても「Song
Hand」と言いません。「手を結ぶ、手を切る」とは言っても「Tie
Hands, Cut Hands」とは言いません。
手の文化は格闘技にも表れています。空手には、突きや蹴りのダイナミックな動きに加えて、手の形を変化させ、より複雑な技がその稽古体系に存在します。一方、欧米ではボクシングが盛んです。空手の武技における手先の変化は日本の手の文化の産物ではないでしょうか。
日本人の手先の器用さは世界の技術革新にも大きく貢献してきました。物を作り出す作業は日本人にとってお家芸であり、小国であった日本を経済大国にまで成長させた最大要因でもあります。
欧米文化が完全に浸透している現代日本。その影響は食生活にも及んでいます。子供達がお箸をどれだけ頻繁に使うかという事は単に日本文化の伝承だけでなく、彼らが将来的に日本人である証を立てることに関わっているとも言えます。■
注)中村道場という一団体に掲載されるコラムであるため私的な題材や意見は極力避け、一般的な内容に的を広げてあります。しかし文章作成上、全ての主観を取り除くことは不可能であることもご理解下さい。上記の文章内で不快な気分を持たれた方は、このコラム蘭はあくまでHP係りが提供しているものであり中村道場全体の意見を代表しているものではない、ということをご理解ください。
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