■ 交拳知愛
2008年6月13日 刀が抜かれる時
1962年公開、黒澤明監督「椿三十郎」の中で、三船敏郎演じる三十郎は人質として捕まっていた城代家老奥方を助け出します。夫人はお礼を述べますが、常にギラギラしていて容赦なく人を斬る三十郎をたしなめます。
「本当に良い刀は鞘の中に入っているものですよ」 という奥方の言葉が三十郎の心に突き刺さります。
生前、大山総裁も「刀は常に磨いておきなさい。しかし抜いては駄目です。磨かれた刀を鞘の中にしまっておくことが大事です」とおっしゃっていました。武道を志す者だけではなく全ての人々に通じる精神ではないでしょうか?
明日、その刀が鞘から抜かれる瞬間がやってきます。全日本ウェイト制大会を目指して日本各地から強豪戦士が集結します。この日のために何千発とサンドバッグ、キックミットに叩き込まれた突きと蹴りが生身の肉体に向けて放たれます。磨きに磨かれた技が交錯する瞬間です。
刀が抜かれるのは2日間のみです。道場生の皆さんはその機会を逃さないためにも府立体育会館に足を運びましょう。選手の皆さんのご武運を心よりお祈り申し上げます。■
注)中村道場という一団体に掲載されるコラムであるため私的な題材や意見は極力避け、一般的な内容に的を広げてあります。しかし文章作成上、全ての主観を取り除くことは不可能であることもご理解下さい。上記の文章内で不快な気分を持たれた方は、このコラム蘭はあくまでHP係りが提供しているものであり中村道場全体の意見を代表しているものではない、ということをご理解ください。
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